今日はちょっと大人の話題、ラブホの話です。
といってもぜんぜんエッチ路線ではありません。
と聞いて、ホッとした人もガッカリしたした人も、ダバオにも日本と同じような文化があるんだなということで、少しおつき合いください。
ネーミングが冴えるダバオのラブホ
ある日、ダバオの中心部からゴルフの練習のためにゴルフレンジへ向かってクルマを走らせていると、右側に白いシンプルな建物が見えてきて、その壁の一角に赤い「Oh, George!」の文字。
「あれなに?」
クルマを運転している現地の友人に聞くと、「ラブホですよ」のひとこと。
「Oh, George!」ってなんだろ?
デニーズみたいなノリでジョージの店みたいな感じなんだろうか?と思っていたのに、ラブホとわかったとたん「Oh, George!」の意味が熱を持って鮮明に印象づけられた!
ベッドで彼の背中に腕をまわし、思わずクチから漏れる彼の名前…
その光景が「Oh, George!」のひとことで想像できてしまうなんて。
そういうネーミングもあるのか、と感心してしまった。
とりあえず男ふたりでラブホ内に突入!
「ダバオにも、いやフィリピンにもラブホあるんだ」
「ありますよ、でもちょっと日本とは違いますけどね」
よく見ると、ラブホだというのにその入口にはパラソルの下でなにやら物売りが店を開いていたりして、なるほど日本とはなにかが違うというのはわかる。
他にはなにが違うんだろう?
俄然、中に入りたくなった。
とは言え、男二人で行くわけには行かないし、だれか女性をとなると、まぁその、なにかとあれだし、そうなると、その、あの…などとごちゃごちゃ言っていたら、
友人が「中見たいなら入りましょう」と、ためらいもなくグイッとハンドルを切って、Oh, George!に突入してしまった。
マジか…
クルマを乗り入れると敷地内は、日本でいうモーテルのような感じで、1階がガレージでその上が部屋になっていて、客は空いているガレージにクルマを突っ込むというシステム。
しかし友人はガレージには突っ込まず、空いている場所にクルマを止めると、管理事務所のような窓口へ向かって声を掛けた。窓口の向こうには眠そうというか、ぼけーとした無表情の女性が座っていて、友人の話を興味なさそうに聞いていたが、気だるそうに立ち上がると、「こっちへ来い」とばかりに首をひねって先を歩き出しす。
「なんて言ったの?」
「部屋見せてって頼みました」
なるほど、なんでもノリが軽くて助かる。
清潔でシンプルな部屋は、まったく色気なし
写真でも分かる通り、部屋の様子は拍子抜けするくらいさっぱりしていて、なにやら怪しい空気や淫靡なムードなどまったく感じられない。いろんなグッズがつまった冷蔵庫のようなおもちゃの自販機みたいのもないし、照明コントロールみたいなのもないし、とにかくなにもないの実用一点張り。
要は窓のないビジネスホテルのようなものかな。
「パーティ・ルームもありますよ、見ます?」
「なにそれ、見たい」
スタンダードな部屋は基本ワンルームのふたり用だが、パーティ・ルームはその名のとおり多人数用のスイートになっている。リビングと寝室の二部屋しかないものの、ひとつひとつがばか広いタイプで、10人くらいは楽にくつろげるんじゃなかろうか。
ここで10人の男女が裸になってくんずほぐれつ、いわゆる乱◯を繰りひろげるのか、いやらしすぎる…と、勝手に想像をふくらませていたら、
「家族みんなでやってきて、食べ物を持ち込んだりしてわいわい楽しんだりするんですよ」と、友人から卑猥な想像に水をかけられてしまった。
いや、お恥ずかしい…
「持ち込みオッケーなの?」
「持ち込みどころか、ここから好きな店に電話して出前もオッケーですよ」
なにかとゆるいダバオのラブホは、泊まりどころかひとりで滞在してもいいし、なんとでも交渉できるとのこと。へんな杓子定規のルールなどまったく存在しない、臨機応変で柔軟な対応があたりまえのフィリピンの縮図のような快適さが売りということらしいです。
ちなみに料金は(いまのところ)2時間250php(500円強)〜と、とてもリーズナブル。
部屋によっても違うけど、一日利用でもたしか800php程度だったような。
ダバオで泊まる際は、滞在先の選択肢のひとつに「ラブホ」もいかがでしょうか?
おまけ情報
ちなみに部屋の中に料金表があったので、掲載しておきます。
内容は見てのとおりですが、おもしろいのは「for your safety & pleasure」の欄。
さすが世界のオカモトは固有名詞で通っているのかと感心しながら見ていくと、その次に「Premier Earthquake」なるものが。
なんだこれ?
言葉から想像するにバイブ?
いや、それにしては250php(日本円で500円くらい)は安すぎる。
なんだろう?
あとで判明したが、こんなものがあったとは。
(ちょっとここでは正体を控えますが、もちろん日本にもありますしアマゾンでも売ってますし、ググればすぐ出てきますから、興味ある方は「Premier Earthquake」で検索してみてください)
それにしてもいろいろ考えるなぁ。
もし行く機会があったら面白そうなので頼んでみても損はないと思いますよ。
もうひとつおまけ情報
Oh, George!の道を挟んで向かい側に、「Emperor」という看板を掲げた店があります。何の店なのかさっぱりわからないと思いますが、中に入ればわかります。
(ここで言えるのはここまでなので、興味のある方は一度覗いてみてください)